第63回全日本チンドンコンクールが7日、富山市の富山城址公園で開幕し、夜桜の下でチンドンマンが楽しいパフォーマンスを繰り広げた。9日まで県民会館を主会場に全国のチームが技を競い、富山の春を盛り上げる。
桜が見頃を迎えた富山城址公園の松川べりや桜木町で「幽玄ちんどん夜桜流し」が行われた。公園にはアダチ宣伝社(福岡)、ビー玉本舗(同)、かわち家(長崎)の3チームが登場。華やかな衣装で演奏しながら練り歩いたり、遊覧船から愛嬌(あいきょう)を振りまいたりし、大勢の見物客や花見客を喜ばせた。
昨年秋に埼玉県から富山市に引っ越してきた清水千春さんは「すごくにぎやか。初めて見に来たが、毎年来たい」と話し、娘の春菜さん(芝園小5年)も「チンドンのお姉さんにハイタッチしてもらった」と笑顔を見せた。
8日はグランドプラザでオープニングセレモニー、県民会館でコンクール予選と素人チンドンコンクールが行われる。9日は県民会館でコンクール本戦があり、日本一が決まる。富山商工会議所、富山市主催、北日本新聞社など後援。