こだわりの県産材料を使った塩こうじのロールケーキ店「糀（こうじ）ＡＳＯＢＩ」が、砺波市高道にオープンした。オーナーの中山緑さん（４４）は「家族や友達、恋人と一緒に食べ、幸せな時間を共有してほしい」と話す。

　中山さんは、元々お菓子作りが好きだったという。２０１４年に石川県出身のパティシエ、辻口博啓さんのケーキ作りの実演を見たことがきっかけで「ケーキで人を幸せにすることが夢になった」。健康に良いものを作りたいと、こうじについて学びながら作ったロールケーキは３００個以上。約１５００人に試食してもらい、約２年半の試行錯誤の末、看板メニューの「高道ロール」を完成させた。

　富山湾の海洋深層水から作られた塩や五箇山豆腐の豆乳、完全無添加で甘さ控えめの生クリームなど、厳選した県産素材を使用。塩こうじや米粉を練り込んだ生地を１日寝かせ、発酵させてから焼くことで、うま味を引き出してふわふわの食感に仕上げた。中山さんは「季節限定品やこうじを使った別のメニューも作りたい」と意気込んでいる。

　営業時間は午前１０時～午後６時。１日５０個限定で販売し、売り切れ次第終了する。日、月曜定休。問い合わせは同店、電話０７６３（５８）５０３０。