おぼろ月を背景に、ライトアップされて浮かび上がる安富桜=10日夜、飯田市追手町

おぼろ月を背景に、ライトアップされて浮かび上がる安富桜=10日夜、飯田市追手町

長野県 伊那路 花・紅葉

雄々しく風格漂う「安富桜」 飯田「長姫のエドヒガン」

信濃毎日新聞(2017年4月12日)

 飯田市追手町の市美術博物館敷地内にある県天然記念物「長姫のエドヒガン」。飯田城主代々の家老、安富(やすとみ)氏の邸跡にあったことから「安富桜」の名称で親しまれている。

 樹齢は推定450年以上。高さ約20メートル、幹回りは約6・4メートルで、雄々しく均整の取れた樹形に風格が漂う。午後6時15分から同9時半までライトアップされ、幻想的な姿が市街地に浮かび上がる。

 10日はおぼろ月夜で、訪れた人たちは満開の桜との共演に息をのんだ。夫婦で桜の名所を巡っているという神奈川県横須賀市の竹内純生さん(70)は「一番いい時に見に来られてよかった」と満足そうに話していた。

 市美術博物館のプラネタリウムではオリジナル番組「飯田さくらものがたり」を投影中。安富桜のほか、杵(きね)原学校の桜や麻績の里舞台桜など、伊那谷の一本桜を紹介している。

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