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茅野から望む「世界の星座」 移動式プラネタリウムで6月から

信濃毎日新聞(2017年4月13日)

 茅野市豊平の八ケ岳総合博物館は6月、移動式のドームに星空を映す「モバイルプラネタリウム」を使い、新番組「世界の星空シリーズ」の投影を始める。現在は月替わりで「星の一生」「流れ星を見よう」などを投影しており、各地の星空をシリーズ化することで、子どもが繰り返し訪れて天文への理解を深めるきっかけにしたいとしている。第1弾は、南極から見上げる星空がテーマだ。

 投影時間は45分。茅野市から見上げる星空と、南極の昭和基地から見上げる星空を順に映す。同基地からは茅野市では見られない「きょしちょう座」「はえ座」などが見られることを、若宮崇令(たかのり)館長や渡辺真由子学芸員が解説する。投影日は6月の土、日曜日を予定している。

 シリーズの続編の投影時期は未定だが、星や銀河の光を観測する望遠鏡のうち、世界最大級の「すばる望遠鏡」がある米ハワイ島や、電波で宇宙を観測する「アルマ望遠鏡」がある南米チリを取り上げる構想という。

 モバイルプラネタリウムは空気を送り込んで半球型ドームを膨らませる仕組みで、容易に持ち運べるのが特長。同館は昨年6月に導入した。館内での投影は同7月に始め、今年3月までに170回実施、延べ935人が訪れた。1回当たり5・5人で定員の20人に達していないという。

 渡辺さんは「シリーズ化することで、繰り返し訪れる子どもをもっと増やしたい」と話している。

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