最後の踊りを終え、一目散に鳥居めがけて駆けだす踊り手たち=16日、伊那市山寺区

最後の踊りを終え、一目散に鳥居めがけて駆けだす踊り手たち=16日、伊那市山寺区

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さぁ終わり、厄から逃げろ全力で 伊那で「やきもち踊り」

信濃毎日新聞(2017年4月17日)

 伊那市山寺区の白山社・八幡社合殿で16日、県選択無形民俗文化財の「やきもち踊り」が奉納された。踊りの後、最後まで境内に残ると「厄を持つ」とされる民俗芸能。紋付きはかま姿の踊り手や歌い手たちは踊りが終わるやいなや、われ先にと鳥居の外へと逃げ出した。

 約250年前の江戸時代中期、伊勢神宮に詣でた人たちが踊りを習って帰り、奉納したのが始まりとの説がある。歌詞は全部で九つ。「...道端の竹の子をヤレすぽんと抜けばヤレ...」などと、いずれも男女の機微を面白おかしく歌っているという。

 この日は地区住民でつくる保存会の約30人が参加。境内でどぶろくやアユの塩焼きを味わい、刻みたばこをふかす酒宴の間、輪になって手をたたき、足を大きく上げる軽快な踊りを前、中、後の3回に分けて披露。最後の踊りを終えると皆勢いよく駆けだし、見物客の笑いを誘った。

 保存会長の柴満喜夫さん(72)は「今年も無事終えることができた」と奉納を終えてひと安心。ただ、最後まで境内に残ってしまったため、「責任を持って1年間厄を背負わなきゃ」と笑顔で話した。

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