満開の「関所破りの桜」と浅間山を撮影する写真愛好家

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佐久「関所破りの桜」満開 樹齢250年、写真愛好家ら次々

信濃毎日新聞(2017年4月20日)

 佐久市甲の市五郎兵衛記念館近くにある樹齢約250年のエドヒガンザクラ「関所破りの桜」が満開となり、写真愛好家たちが次々に訪れている。同館では5月5日まで、「浅科写真クラブ」によるこの桜の写真18点も展示している。

 同館によると、一帯を新田開発した市川五郎兵衛真親(さねちか)(1571〜1665年)を祭るため、地域住民が明和元(1764)年ごろ、五郎兵衛の出身地の上州南牧(現群馬県南牧村)に赴き桜の苗木を譲り受けた。ところが帰り道、通行手形がなく関所で止められる。住民が訳を話したところ、通行を許されたことから、「関所破りの桜」と呼ばれるようになったとされる。

 佐久市横根の渡辺多美子さん(60)は「何百年も耐えてきた桜と聞いた。元気をもらえる」と笑顔。同館臨時職員の坂田孝三さん(68)によると、今年は花がまとまって咲き、ボリュームがあるという。写真展は、満開の時期を逃してしまった人に見てもらおうと企画した。坂田さんは「同じ桜でもいろいろな表現がある。撮影の参考にもしてほしい」と話している。

 午前9時〜午後4時半。月曜(5月1日除く)休館。入場無料。問い合わせは市五郎兵衛記念館(電話0267・58・3118)へ。

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