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長野県産シードル47銘柄 飯田で5月試飲イベント

信濃毎日新聞(2017年4月21日)

 リンゴの発泡性果実酒「シードル」の一大生産地として信州をアピールしていこうと、飯田市のNPO法人国際りんご・シードル振興会が5月20日、県内産シードル47銘柄を試飲できる初の「ナガノシードルコレクションin飯田」を市内で開く。若者を中心に国内外でシードル人気が高まる中、昨年以降、試飲イベントは都内などで相次いでいる。同振興会によると、提供する銘柄数では国内最大規模になるという。

 県内でシードルの醸造を手掛けるワイナリーや日本酒の蔵元などは増加傾向で、現在25社ほど。ワイナリーなどに醸造を委託し、独自銘柄で販売する果樹園はさらに多く、北海道や青森といった他の産地に比べても、銘柄の多さが強みになっている。

 今回の催しには、ワイナリーと日本酒蔵元の計14社に加え、独自銘柄を持つ17の果樹園などが出品。会場にそれぞれブースを設け、醸造法やリンゴ栽培の工夫などを説明しながら1〜3銘柄を提供する。受託醸造も多い信州まし野ワイン(下伊那郡松川町)の醸造主任、竹村剛さん(42)は「リンゴの味が畑ごと違うように、シードルの味も一つも同じものがない」と飲み比べの楽しみを語る。

 同振興会は、果樹栽培が盛んな飯田下伊那地方からシードル文化を発信しようと2013年に発足。昨年はドイツで開かれた国際シードルメッセにも参加し、県全体を売り出すイベントの開催構想を温めてきた。参加ワイナリーなどを増やしながら、将来的には飯田市で国際イベントも開きたいとしている。

 ナガノシードルコレクションはシルクホテルで午後2時半〜5時。前売り券は軽食付き3千円(当日4千円)。問い合わせは同振興会(電話080・5144・0883)へ。

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