善光寺の歴史や信仰の物語を解説した「絵解き」=22日、長野市の善光寺

善光寺の歴史や信仰の物語を解説した「絵解き」=22日、長野市の善光寺

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「絵解き」文化に関心を 善光寺などで一斉開催

信濃毎日新聞(2017年4月23日)

 長野市や須坂市、上水内郡飯綱町の寺院や民間団体でつくる「長野の絵解きを広める会」は22日、掛け軸などの絵を通して仏教にまつわる物語を伝える「絵解き」を一斉開催する催しを善光寺(長野市)などで始めた。28日まで計10カ所の寺院で、それぞれに伝わる絵画を使って絵解きを繰り広げる。

 絵解きは、鎌倉時代ごろから寺院が布教活動のため各地に出向いて行い、北信地域で盛んだった。1月に発足した広める会が、地域の伝統文化に関心を高めてもらおうと初めて企画した。

 善光寺事務局講堂では、小林玲子会長(65)が善光寺に続く北国街道を描いた掛け軸(縦1・6メートル、横1・2メートル)を使って絵解きを披露。絵の中に登場する人物などを指しながら、素行の悪い男が犬に姿を変えられたり、お参りの途中に亡き妻に再会したりする物語を紹介した。地元住民や観光客ら30人ほどが聞き入り、福岡県から観光に訪れた多田安子さん(70)は「善光寺の歴史を知ることができ、さらに興味が湧いた」と話した。

 初日は、市内の善光寺淵之坊や往生寺などでも絵解きを実施。古くから伝わる仏教の物語を題材にした「絵伝」(絵画)を公開する寺院もある。小林会長は「多くの人に絵解きに触れてもらうことで伝統をつないでいきたい」と期待していた

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