団体客を乗せて直江津駅に到着したトキめき鉄道のリゾート列車「雪月花」=19日、上越市

団体客を乗せて直江津駅に到着したトキめき鉄道のリゾート列車「雪月花」=19日、上越市

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トキ鉄「雪月花」1年 平日運行が増加稼働率アップ

新潟日報(2017年4月24日)

 えちごトキめき鉄道(上越市)のリゾート列車「雪月花」の運行開始から23日で1年となる。当初は土日祝日のみの運行だったが、旅行会社のツアー向けに始めた平日運行が増え、車両の稼働率が高まっている。今秋にも他社の路線を走らせる計画で、さらなる活用が期待されている。

 雪月花は観光用に造られた専用車両で妙高高原-糸魚川間を運行する。天井まである大きな窓が特徴で、車窓からの山海の景色や地元食材を使った食事などが人気だ。

 当初は土日祝日のみの運行としていたが、旅行会社の貸し切りチャーター便としての平日運行を9月に始めた。「金沢や長野などに向かうツアーに雪月花を組み込みたい」という引き合いが多く、平日も週1便ほど運行するようになった。

 ダイヤが乱れやすいことから取りやめも検討していた冬期間(12月下旬~2月末)も、「雪景色や荒れる日本海の風景が雪月花ならではの魅力になる」(嶋津忠裕社長)と判断し、便数を減らしたり、運行区間を変えたりして運行を続けた。

 上越妙高駅発の午前便より糸魚川駅発の午後便の乗車率の低いことが課題とされたが、提供される糸魚川市の老舗料亭の和食が評判となり、「現在は両便の乗車率はほぼ同じ」(担当者)。2両編成(定員45人)の1号車で、当初は出なかった食事を提供できるようにしたり、予約受付期間を延長したりしててこ入れを図った。

 それらの結果、土日祝日の乗車率は6割と、トキめき鉄道の目標通り推移しているという。

 乗客の居住地は3月末現在、首都圏(1都3県)からが最多の33%。次いで県内32%、関西圏(2府2県)7%、海外5%弱となっている。年代別では50代以上が7割を占めた。

 17年度は他社の路線での運行も計画され、現在「交渉中」としている。嶋津社長は「車両や食事、アテンダント(乗員)や住民のおもてなしに高い評価を得ている。これまでのやり方にとらわれず、2年目もチャレンジを続けたい」と話している。

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