力を合わせて地引き網を引く小学生ら=23日、福井市の鷹巣海岸

力を合わせて地引き網を引く小学生ら=23日、福井市の鷹巣海岸

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鷹巣で地引き網体験スタート 9月中旬まで毎日受け付け

福井新聞(2017年4月25日)

 福井市鷹巣観光協会は28日から、グループを対象にした地引き網の体験を始める。海水浴シーズン以外にも観光客を呼び込もうという初の取り組み。23日にはプレイベントを実施した。小玉征子会長(71)は「自分の手で引き揚げる地引き網は達成感がある。魚は持ち帰ることができるので遊びに来てほしい」と期待を込めた。

 同協会によると、鷹巣地区では伝統的に地引き網漁が行われてきた。10年ほど前までは漁師が体験希望者を募っていたという。その後漁師の減少や高齢化で衰退したが、同協会が復活させた。

 同協会は同市の助成金を活用して長さ約170メートルの網と小型船を購入。仕掛けなどは地元の漁師が協力する。捕まえた魚は、地元の民宿の調理場を借りてすぐに料理、食事することもできる。

 地引き網は同市浜住町の鷹巣海水浴場から北に300メートルほどの海岸で行う。23日は沖合約500メートルに網を設置。招待された地元の園児や小学生とその保護者約150人が、力を合わせて手繰り寄せた。ピチピチとはねるサワラやフグの姿に子どもたちから大きな歓声が上がった。

 漁師によると、今の時期は他にタイやアジ、6月中旬からはキスやマイカが取れる。地引き網を初めて体験したという同市の岸本紗季さん(8)は「家族や友達と一緒に引っ張るのが楽しかった。魚があまり取れず悔しかったので次はいっぱい捕まえたい」と話していた。

 大人15人以上を含む団体が対象で、9月中旬まで毎日参加を受け付ける。体験料は6万円。気象条件で中止になる場合がある。問い合わせは同協会=電話0776(87)2704。

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