会場に運び込まれた兵馬俑=27日、長岡市の県立近代美術館

会場に運び込まれた兵馬俑=27日、長岡市の県立近代美術館

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「漢字三千年」展29日開幕 "主役"いよいよ長岡に

新潟日報(2017年4月28日)

 漢字の変遷や美しさを探る企画展「漢字三千年-漢字の歴史と美-」(新潟日報社など主催)が29日、長岡市千秋3の県立近代美術館で開幕する。27日には、目玉となる文字が刻まれた兵馬俑(へいばよう)が会場に運び込まれた。

 日本の国宝に当たる中国の国家一級文物を含め、青銅器や書物など約110点を展示。兵馬俑は馬や兵士をかたどった等身大の焼き物で、秦(しん)の始皇帝の墓を守るため作られたとされる。これまで見つかった約8千体のうち、文字が確認されたのは80体程度という。

 公開される兵馬俑は、鎧(よろい)の左胸に「不」の文字が刻まれており、製作者の名前を表すとみられる。中国・陝西省の秦始皇帝陵博物院が所蔵している。

 企画を担当した「黄山美術社」(東京都)の洞富美男専務(64)は「漢字一つ一つに意味があり、使っている国の精神文化が表れている。何げなく使っている漢字を見つめてほしい」と話した。

 6月11日まで。一般1200円(前売り千円)、大学・高校生千円、中学生以下無料。月曜休館。

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