福井県勝山市のまちなか誘客の中核施設を目指し旧料亭を改修した「旬菜食祭 花月楼」(同市本町2丁目)が28日オープンし、郷土料理のビュッフェを大勢の市民らが楽しんだ。夜には一帯をライトで照らす「灯(あか)りまつり」が始まり、まちなか再生のスタートを彩った。
花月楼には、この日始まったビュッフェを目当てに開店前から多くの人が並んだ。勝山ミズナのあえ物、すこ、山菜天ぷらなど約40品を提供。市民らはモダンに生まれ変わった旧料亭の内装を楽しみながらじっくり味わっていた。
午後6時からは花月楼の窓際や、隣接した大清水公園にLEDライト300個を配置。夕暮れの中、ほのかな灯りで建物が浮かび上がり、情緒あるかつての城下町の趣が再現された。
花月楼は市や勝山商工会議所などが発足させた第3セクター市観光まちづくり会社が運営する。灯りまつりは5月6日まで午後6~10時に行われる。