南砺市の福野夜高祭は最終日の2日、同市福野地域中心部の上町通りで、大行燈(あんどん)(高さ6・5メートル)を壊し合う「引き合い」(けんか)を繰り広げ、大勢の見物人を沸かせた。
同日深夜、引き回しを終えた7本の大行燈のうち、横町、辰巳町、浦町の3本が通りに並んだ。新町、上町、七津屋の3本がその横を通り、擦れ違いざまに若連中が相手の行燈をたたいたり、部材を剥がしたりして、激しい応酬を繰り広げた。中立の御蔵町は待機して見守った。
「引き合い」は、夜高祭ゆかりの福野神明社の神様がけんか好きであることが由来とされ、この祭りの華として親しまれている。
3日は福野神明社春季祭礼・本祭りの曳山(ひきやま)巡行(北日本新聞社共催)があり、一昨年に復活した屋台引き回しが行われる。午前10時から中心部の通称「銀行四ツ角」で出発式をした後、神明社へ向かう。