庵唄を響かせながら、観客の前に次々と登場した屋台=城端曳山会館前

庵唄を響かせながら、観客の前に次々と登場した屋台=城端曳山会館前

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城端曳山祭 一足早く祭り情緒

北日本新聞(2017年5月5日)

 ユネスコ無形文化遺産に登録された城端曳山(ひきやま)祭を伝承する南砺市城端地域中心部の6町が4日夜、城端曳山会館前へ庵(いおり)屋台を繰り出し、祭本番を前に伝統の庵唄を披露した。一足早く祭り情緒を漂わせ、全国山・鉾(ほこ)・屋台保存連合会総会出席者らを魅了した。 

 茶屋や料亭を模した庵屋台でうたい奏でる庵唄は江戸端唄と上方端唄が融合した曲で、祭の風情を引き立てる。各町は披露する曲目を選び、祭に向け稽古に励んできた。

 本祭前日の4日は例年、特設ステージで庵唄を披露しているが、今年はこの日始まった保存連合会総会出席者へのもてなしの気持ちを込め、庵屋台を繰り出した。

 一番山を務める西上町の若連中・恵友(えいゆう)会が最初に登場し、1996年の地域活性化イベント「ふるさとみらい21・城端」(北日本新聞社主催)の新歌詞募集で最優秀賞に選ばれた「手鏡に」を披露。東下町の「五月雨」、出丸町の「橘」、西下町の「萩桔梗」、東上町の「宇治茶」と続き、大工町の「辰巳」で締めくくった。ライトで照らされた曳山を背に、情感を込めた唄を響かせた。

 周囲には大勢の観光客らが集まったほか、散策を楽しむ人も目立ち、地元関係者からは「本祭の前日としてはあまりない人出」という声が上がっていた。

 ■宵祭で庵唄披露
 城端曳山祭の宵祭が4日、南砺市城端地域中心部で行われ、6町の若連中が市城端伝統芸能会館じょうはな座に設けられた御旅所で庵唄を奉納した。

 じょうはな座の舞台には神輿(みこし)3基が並べられた。紋付きはかま姿の若連中が曳山の巡行順に登壇し、庵唄を奉納した。獅子舞や浦安の舞、城端小学校4年生による曳山祭讃歌「城端祭」の合唱も披露された。

 6町の山宿ではそれぞれ曳山の御神像を公開。一番山の西上町の山宿は、国道304号に面した民家に設けられ、恵比須(えびす)の御神像の脇に、サクラや紅葉したカエデを優雅に描いたびょうぶや、ホオノキの生け花を配置していた。

 本祭の5日は午前9時10分ごろ、城端曳山会館前の通りに剱鉾、傘鉾、神輿、庵屋台、曳山が1列に並ぶ。同9時半に出発し、まちを練る。

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