JR東日本の豪華寝台列車「トランスイート四季島」が6日、長野県内を通るコースを初めて運行した。1泊2日の日程で上野駅を出発し、夜に篠ノ井線姨捨駅(千曲市)に停車。乗客29人は約1時間、構内に新設されたラウンジで夜景を眺めながら地酒やワインを楽しんだ。
午後8時40分、岡田昭雄千曲市長や観光関係者が姨捨駅ホームで出迎え、反対側のホームも鉄道ファンらで埋め尽くされた。乗客はラウンジでオードブルや酒を堪能。地元のみそ蔵はホームで甘酒を振る舞った。列車は9時35分に発車し、福島県に向かった。
地元の棚田を案内する住民グループ「楽知会」の3人もホームで歓迎。塚田昭夫会長(73)は「(乗客は)月が見えて喜んでいた。今後も楽しいひとときを一緒に過ごしたい」。四季島を見に来た安曇野市三郷小2年生は車体を写真に収め、「窓と先頭の形が格好良かった」と喜んでいた。
県内を通るコースは今後、11月まで25回運行する予定。