大野市の平成大野屋二階蔵の常設展がリニューアルされ、市内の町並みを取り入れたジオラマが展示されている。緑豊かな自然の中に、風情漂う七間通りや昨年開所した発電所などがあり、来場者の目を引いている。
趣味で鉄道模型を作っている定政拓生(ひろき)さん(67)=中挾3丁目=が手掛けた。昨年11月から4カ月間ほどかけ、幅2・2メートル、奥行き1・1メートルの土台にミニチュア版の大野を表現した。
木造風の店が立ち並ぶ道は、朝市で知られる七間通り。昔の風景をイメージして道路の中央に水路を配している。灰色と黄色の配色が印象的な「福井グリーンパワー大野発電所」は、複雑な構造を細部まで再現。JR越美北線に見立てた電車が建物の周囲を自動巡回する。
会場1階には「天空の城」で知られる越前大野城の写真16点を展示。航空撮影した城の映像も上映しており、普段とは違う視点から城を望むことができる。
ジオラマと映像上映は11月末まで、写真展示は26日まで。午前9時~午後5時開館、毎週火曜日は定休日。