庭園ツアーの目玉となる椿寿荘の庭=10日、田上町田上

庭園ツアーの目玉となる椿寿荘の庭=10日、田上町田上

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田上・庭園ツアーで地域の宝発信 初の企画13日から

新潟日報(2017年5月12日)

 田上町観光協会などは13、14日に町内の庭園を巡るガイドツアーを初めて開く。田上町を含み、村上市以南の8市町村を巡る観光ルート「にいがた庭園街道」のプレオープン(1~31日)に合わせ、地元の豪農の館や寺院に残る名園を回る。関係者は「田上に残る庭園を、地域の誇りにしていきたい」と話している。

 田上町には県内屈指の豪農だった田巻家の邸宅や離れ座敷「椿寿(ちんじゅ)荘」が残る。開湯から約280年の湯田上温泉には歴史のある寺院が点在し、味わい深い庭を持つ。

 庭園街道は国道290号とその周辺に当たり、「にいがた庭園街道ネットワーク」(村上市)が美しい庭園が集中する地域として選んだ。田上町が街道の一角に入ったことで、町観光協会などはPRの好機とみてガイドツアーを企画した。

 ツアーの目玉となる椿寿荘は約100年前にできた。枯山水の庭は美しい新緑に川に見立てた石が並び、咲き始めた紅白のツツジが彩りを添える。書院造りの建物も見応えがある。非公開の本宅も見学できる。

 13日のツアーでは三つの寺院も巡る。了玄寺には越後七不思議の一つで、国の天然記念物でもある「つなぎがや」がある。焼いたカヤの実を親鸞が地面に植えたところ、芽が出て成長したと伝わる。ほかにも華蔵院は茶室の庭のコケが美しく、東龍寺は護摩堂城主の菩提寺で杉の大木がそびえる。

 13日にガイド役を務める町観光協会の池井豊さん(54)は「田上にも良い庭園があることを知ってもらい、地域の誇りにしていきたい」と意気込む。

 13日は午後1時に「護摩堂ふれあい広場」集合で定員20人。14日は庭園街道の発起人・藤井哲郎さんが案内し、午後1時50分に椿寿荘に集合する。定員30人。参加費はいずれも千円。空きがあれば当日参加も可。

 問い合わせは町観光協会、0256(57)6225。

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