雪中で熟成させた日本酒を取り出す参加者=13日、中央アルプス千畳敷

雪中で熟成させた日本酒を取り出す参加者=13日、中央アルプス千畳敷

長野県 伊那路

中ア千畳敷で雪中熟成 日本酒掘り出し販売

信濃毎日新聞(2017年5月14日)

 中央アルプス観光(駒ケ根市)は13日、伊那市の宮島酒店と協力して今年2月から中ア千畳敷(標高約2600メートル)の雪中で熟成させた日本酒「千畳敷オリジナル純米大吟醸『滲(しん)―Shin―』」を掘り出し、販売を開始した。

 千畳敷に通じる「駒ケ岳ロープウェイ」(中央アルプス観光運行)が7月に運行50周年を迎えるのを記念した企画。上伊那郡飯島町で無農薬栽培された米を使い、栽培や酒の仕込みには中アから流れ出た水を使った。商品名には「酒に千畳敷の恵みが染み込み、飲む人の思い出に染み入ってほしい」との願いを込めた。

 宮島酒店の宮島敏社長(55)は「イメージ通りのすっきりとした味わいになった。まろやかさと爽やかな香りを楽しんでほしい。雪中熟成は初めての試みだが手応えがあった」と話した。

 この日は、事前に申し込んだ7人が中央アルプス観光の社員と日本酒を掘り出し、試飲会を開いた。兵庫県尼崎市の会社員飯田義和さん(47)は「きりっとして米の香りも残っている。いろんな飲み方を試してみたい」と話した。500ミリリットル3千円(税込み)で500本販売。しらび平駅やホテル千畳敷の売店で販売している。

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