ビールを手に乾杯するキャンベルさん(右)とベイカーさん(左)、日出嶋会長(左から2人目)ら=永割曳山車格納庫前

ビールを手に乾杯するキャンベルさん(右)とベイカーさん(左)、日出嶋会長(左から2人目)ら=永割曳山車格納庫前

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特製ビールで岩瀬曳山車祭祝う 米醸造会社経営者

北日本新聞(2017年5月17日)

 米カリフォルニア州サンディエゴのビールメーカー「サークルナイン」が、立山町産のコシヒカリを使ってビールを造った。経営者のアンドリュー・キャンベルさん(41)が昨年の岩瀬曳山車(ひきやま)祭の永割(ながわり)の山車の曳き回しに参加して感銘を受け、醸造を思い立った。17、18の両日に行われる祭りを前に、富山市岩瀬堺町の永割曳山車格納庫前で16日、地域住民にお披露目した。

 キャンベルさんは、知人で富山市岩瀬文化町出身の通訳兼翻訳家、松木千晶さん(40)=婦中町持田=から祭りへの参加を勧められ、昨年初めて曳き回しを体験。「祭りは新鮮だった。みんながおいしそうにビールを飲む姿を見て富山らしいビールを造りたいと思った」と帰国後に醸造に取り掛かった。共同経営者のダーレン・ベイカーさん(47)と一緒に、コシヒカリ1キロを使ってことし3月に完成させた。

 ことしも引き回しに参加するため、キャンベルさんらはビールを持参して富山を訪れた。「世界に一つの特別なビールができてうれしい」と満足そう。今後、米国産のコメを使って同様のビールを造り、米国内での販売を検討しているという。

 16日は永割の曳山車格納庫で安全祈願があり、保存会のメンバーらが試飲した。「コメのうまみが感じられておいしい」と好評だった。日出嶋裕保存会長は「ビールを飲んで祭りを盛り上げたい」と意気込んでいる。

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