信州大農学部(上伊那郡南箕輪村)の3年生約40人が育てたリンゴを使ったシードル(発泡性果実酒)が完成し、18日、信大が発売した。シードル造りは2回目で、学生たちは昨年より甘みが強く飲みやすい―とPRしている。
2年生だった昨年度、食物資源科学コースの実習で、キャンパス内の農場でリンゴを栽培。収穫したふじ約150キロを使い、伊那ワイン工房(伊那市)に醸造を委託した。
昨年のシードルも飲んだという牧野早希さん(20)は「甘酸っぱさが特徴で、さらに飲みやすくなった」。卒業後は公務員として農業に関わりたいという佐藤実栞(みお)さん(20)は「自分たちが収穫したリンゴが商品になり、貴重な経験ができた」と話している。
375ミリリットル入りを約270本造った。税込み千円。農学部内の生産品販売所で販売している。問い合わせは同学部付属施設担当(電話0265・77・1318)へ。