春型蜃気楼で伸び上がって見える新湊大橋周辺=29日午後0時55分ごろ

春型蜃気楼で伸び上がって見える新湊大橋周辺=29日午後0時55分ごろ

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魚津の春型蜃気楼 Bランク今季3回目

北日本新聞(2017年5月30日)

 魚津市の海岸で29日、今シーズン16回目の春型蜃気楼(しんきろう)が観測された。午前11時50分ごろから黒部市、射水市、富山市の方向で風景の変化が確認され、魚津埋没林博物館は5段階(A~E)で上から2番目のBランクとした。Bは今季3回目で、B以上の回数は記録がある1996年以降で3位タイ。同博物館は「今季はかすんだりせず、クリアに見える日が多かった」と説明する。

 春型蜃気楼は4、5月を中心に晴れて気温が上がり、魚津の海岸に穏やかな北寄りの風が吹いている時によく見られる。今季は条件に恵まれ、5月の観測回数で見ると29日現在で11回を数え、観測記録をとり始めた1992年以降では、2015年の1カ月間の10回を上回り最多。初観測から5月末までの回数で見ても、昨年の19回には及ばないが多い方になる。

 これまでBが3回あったのは1996年と2001年。Aを含めても01年の5回、1999年の4回に次ぐ回数となる。

 同博物館のランクはあくまで観測記録上の目安。職員が、黒部、富山の両方向に向けた2台のカメラの映像や、外に出て観察して判断する。知識がない人や双眼鏡などを持たない人の約半数が分かるものをCとし、継続時間や方向、鮮明さなどによって上下する。肉眼ではっきりと識別できて、長時間にわたり複数方向に現れ、見ている人が満足するものをAとしている。

 同博物館の石須秀知学芸員は「梅雨入りまでに、よい蜃気楼が出ることを期待したい」と話している。

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