遭難しないよう注意を呼び掛ける看板を並べる高山村職員

遭難しないよう注意を呼び掛ける看板を並べる高山村職員

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高山のタケノコ狩り6月3日から 遭難注意呼び掛け

信濃毎日新聞(2017年5月31日)

 ネマガリダケが採れる山林を入山管理する高山村や地元の同村牧区などでつくる村公・共有林管理協議会は今年のタケノコ狩りに伴う入山期間を6月3日〜7月2日と決めた。タケノコ狩りを巡っては、この10年間、毎年遭難が発生しており、村や須坂署は注意を呼び掛けている。

 入山区域は、同村奥山田の山田牧場周辺と同村牧の万山望周辺の計3878ヘクタールの山林。原則入山禁止だが、ネマガリダケが採れる毎年6月ごろには同協議会に協力金を支払えば入山できる。同協議会は必ず携帯電話や笛を持参し、できる限り複数で入山するよう呼び掛けている。

 地元の須高地区山岳遭難防止対策協会(遭対協)高山班の隊員や村職員は30日、遭難の注意を呼び掛ける看板を区域内の30カ所余に設置。村によると昨冬は積雪が多かったため今も区域内の沢筋には雪が残る場所もあるといい、今年のネマガリダケの生育は例年より遅めという。

 同署によると、同村でのタケノコ狩りで2007〜16年の10年間で計37人が遭難した。4人が死亡し、2人が行方不明になった。昨年の遭難は1人だったが、今年は例年よりネマガリダケの生育が遅いことを踏まえ、村や同署は山奥まで探しに行って遭難する人がいないか心配している。同署の坂口徳雄地域課長は「山奥に入ると方向感覚を失う場合がある。複数で入山し、常に互いに声を掛け合って位置を確認してほしい」と話している。

 協力金は前納と当日支払いは1日千円。後納は同1500円。1シーズン1万円。支払いは村役場や入山区域内に設ける協力証の発行所などで受け付ける。問い合わせは村総務課(電話026・214・9243)へ。

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