初出荷されたテナガエビ=1日、諏訪市の諏訪湖漁業センター

初出荷されたテナガエビ=1日、諏訪市の諏訪湖漁業センター

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諏訪湖のテナガエビ漁解禁 初日は例年の半分

信濃毎日新聞(2017年6月2日)

 諏訪市の諏訪湖漁協は1日、テナガエビの籠漁を解禁した。水揚げは13・4キロで例年の半分ほど。体長も約3〜6・5センチと小ぶりだったが、諏訪湖に欠かせない季節の味わいを届けようと、早速、周辺15の川魚店に出荷した。

 諏訪湖では昨年夏にワカサギが大量死しており、関係者は漁獲量に気をもんでいた。この日は、今季エビ漁を申請した74人のうち24人が早朝に湖へ出て、前日沈めておいた籠を引き揚げた。市内の漁師の林紀明さん(73)は籠のエビを見て、「かわいい(小さい)なあ」と複雑な表情。

 諏訪湖のテナガエビはほとんどが旅館や飲食店向けで、唐揚げなどとして提供される。小林川魚店(諏訪市)の小林〓(かなえ)さん(78)は「諏訪湖のとれたてが一番うまい。個人向けに販売する分がないのは切ない」と話していた。

 漁期は例年6月いっぱい。昨季は計708キロ水揚げされたが、今季は漁獲量を見て途中で打ち切る可能性もあるといい、武居薫組合長(66)は「ワカサギとは生息域が違うせいか思ったよりとれたが、量と大きさが心配の種。何とか漁獲量を増やしたい」と話していた。

(〓は、金ヘンに奇)

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