行燈に色を塗る子どもたち

行燈に色を塗る子どもたち

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行燈作りに下村地区一丸 3日から庄川観光祭

北日本新聞(2017年6月2日)

 3、4の両日に砺波市庄川地域で開かれる庄川観光祭に向けて、下村地区の住民らが準備を進めている。ことしは、同地区が行燈(あんどん)制作を復活させて10年目。近年は、女性や子どもたちも積極的に制作に加わるようになり、老若男女一丸となって祭りを盛り上げている。

 下村の行燈は、住民の減少により長い間途絶えていたが、子どもたちに伝統を知ってもらい地域を活気づけようと、2008年に下村常会の青年会員が復活させた。

 当初はなかなか周囲の理解が得られず、協力者を集めるのに苦労した。作り方を一から調べ、試行錯誤を繰り返すメンバーの姿を見て、徐々に家族や子どもたち、昔行燈制作に携わっていた高齢者らも手伝うようになった。3年前から、高さ約4メートルの中行燈の制作は子どもたちが中心となって取り組んでいる。石黒久雄常会長は「祭りを通じて地元に愛着を持ってもらいたい」と話す。

 下村の行燈のテーマは「宝船」。七福神やだるまなどの縁起物できらびやかな船に仕上げる。石黒心寧(ここね)さん(庄川小6年)は「行燈作りは特に色を塗る作業が楽しい」と話し、島田勇介君(同)は「他の地域よりも目立つ行燈にしたい」と意気込んでいる。

 庄川観光祭では、極彩色の夜高行燈が庄川地域を練る。大行燈をぶつけ合う「合わせ」やコンクールもある。

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