高橋信一の写真を手に、アトリエを再現したコーナーを紹介する長女の須田芳子さん=6日、佐渡市相川米屋町

高橋信一の写真を手に、アトリエを再現したコーナーを紹介する長女の須田芳子さん=6日、佐渡市相川米屋町

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生誕100年高橋信一 「版画の島」の礎 作品と足跡紹介

新潟日報(2017年6月7日)

 佐渡版画村美術館の設立に尽力した版画家、高橋信一(1917~86年)の生誕100年を記念した企画展が佐渡市相川米屋町の同館で開かれている。高橋の実家で保管されてきた版画など約120点を展示。「版画の島」の礎を築いた高橋の足跡を紹介している。

 高橋は旧両津高の教員として版画初心者が多かった生徒たちを熱心に指導し、全国コンクールで5年連続日本一に輝いた。退職後は島内の各集落に出向き、島民約200人に版画を教えた。功績が認められ受賞したサントリー地域文化賞の賞金で、84年に佐渡版画村美術館をオープンさせた。

 企画展では、トキや文弥人形など佐渡の風景を描いた木版画や悟りへの道を表現した抽象版画「白い道」シリーズなどを展示。高橋のアトリエを再現したコーナーも設けられ、実際に使われていた机や座布団も置かれている。

 大勢の島民と制作に取り組む高橋の姿など、生前の写真も数多く飾られている。作品を制作するだけでなく、版画を通じ島の地域おこしに取り組んだ高橋の半生が紹介されている。

 高橋の長女で、佐渡版画村美術館事務局長の須田芳子さん(68)は「父は晩年、島民の版画指導に情熱を燃やした。作品を通じて教育者としての高橋信一も感じ取ってほしい」と話している。

 8月30日まで。午前9時~午後5時。大人400円、小中高生200円。月曜休館(祝日の場合は翌日)。問い合わせは佐渡版画村美術館、0259(74)3931。

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