箏とフルートの二重奏が彩りを添えた開場式=6日午前9時半

箏とフルートの二重奏が彩りを添えた開場式=6日午前9時半

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総合花展金沢展が開幕

北國新聞(2017年6月7日)

 第22回総合花展金沢展(石川県いけ花文化協会、北國新聞社主催)は6日、金沢21世紀美術館市民ギャラリーで開幕し、前期の168点が公開された。石川県内最大規模の花展として、重鎮から気鋭の華道家が色彩や造形によって花の物語を紡ぎ出し、「生け花王国石川」の実力と裾野の広さを伝えた。
 総合花展金沢展は、県内最大の生け花団体である県いけ花文化協会の華道家が、流派の垣根を越えて技術と感性を競う。今回は16流派331点が前、後期に分けて展示される。
 開場式のあいさつで、県いけ花文化協会会長の飛田秀一北國新聞社会長は「協会に新しい会員が入り、今年の出品総数が昨年より2点増えたことは大変頼もしい。特に普通作が9点も増えたのは近年にはなく、皆さんの努力に感謝したい」と述べた。
 続いて、谷本正憲知事の祝辞を飴谷義博県県民文化スポーツ部長が、山野之義金沢市長の祝辞を細田大造副市長がそれぞれ代読した。箏(こと)の北川聖子さんとフルートの多田由実子さんの優雅な二重奏が開幕に彩りを添えた。
 開場とともに、待ちわびた愛好者が詰め掛け、現代的な感性を取り入れた自由花や、様式美を伝える伝統花などに目を凝らした。専務理事、常務理事の計13人が手掛けた特別大作も、重厚な輝きを放った。
 前期は8日まで、後期は9~11日となる。入場料は500円(中学生以下無料)。

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