整備された遊歩道から滝や不動尊(右)を眺める参加者

整備された遊歩道から滝や不動尊(右)を眺める参加者

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上市の「まま子滝」を観光資源に 町が遊歩道整備

北日本新聞(2017年6月10日)

 上市町釈泉寺の山中にある「まま子滝」に向かう遊歩道の完成報告会が9日、現地で開かれた。急で滑りやすい坂道があったが、町が案内看板や階段、ロープを整備し、散策しやすくなった。母子を巡る物語に由来する滝で近くには不動尊が祭られており、住民は埋もれていた地区の宝に光が当たることを喜んだ。

 岩の上を滑るように落ちるまま子滝は幅約8メートル、落差約16メートル。遊歩道は約250メートルで、町中心部から馬場島へ向かう県道沿いに入り口がある。釈泉寺地区(碓井善一区長)や白萩西部自治振興会(平井敏広会長)の働き掛けを受け、町が整備。住民も草刈りなどを行ってきた。

 報告会には住民や振興会役員ら約20人が参加した。町観光ボランティアガイド「剱・きらめきの会」の山崎弘会長が、大岩眼目(さっか)県定公園内にあることや不動尊について説明。実子をいじめる先妻の子を滝に投げ落とした母親が、夢に出た不動明王の言葉で連れ戻し、健やかな成長を願って働いたことで、先妻の子が親孝行に育ったという物語を紹介した。

 碓井区長は「多くの人に来てほしい」、平井会長は「町を代表する観光資源として広めたい」と話した。少し離れた場所からも滝が見えるよう周辺の雑木撤去を検討する。

 

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