初代福井藩主の結城秀康や重臣の活躍を紹介する企画展=福井市立郷土歴史博物館

初代福井藩主の結城秀康や重臣の活躍を紹介する企画展=福井市立郷土歴史博物館

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秀康、多賀谷左近らに焦点 福井市郷土歴史博物館で企画展

福井新聞(2017年6月12日)

 福井市立郷土歴史博物館で、企画展「結城秀康・松平忠直と重臣多賀谷氏」が開かれている。福井藩初代藩主の秀康、重臣の多賀谷左近三経(みつつね)らにまつわる書状など、県内初公開を含む31点を展示。初期の藩政やそれぞれの人物の功績を紹介している。7月18日まで。

 企画展は、三経の石廟(びょう)があわら市で復元され、400回忌法要が営まれるなど、関心が高まっていることもあり開催。三経と秀康、忠直の関係性からそれぞれの事跡を浮かび上がらせている。

 1600年の関ケ原合戦の折、奥州の伊達政宗が自軍の状況を秀康に伝える書状では、会津の上杉軍を連携して抑えていたことがうかがえる。秀康はこのときの活躍が認められ、越前68万石を与えられた。

 福井藩が戦場で本陣に掲げた「大馬印(おおうまじるし)」も並ぶ。頂点にかさを付けた形状は元々結城家で使われていたものだという。

 三経は、秀康が領内の要地に配置した重臣の一人。現在のあわら市に館を構え、加賀国境の防衛を担った。三経宛ての秀康の書状は県内初公開。何らかの動きを警戒し、変わったことがあればすぐ報告するよう命じている。

 このほか、秀康の長男で2代藩主松平忠直や、三経の嫡子で忠直に仕えた多賀谷左近泰経(やすつね)に関連する資料も展示している。期間中は7月10日が休館日。

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