東御市と群馬県嬬恋村にまたがる湯の丸高原一帯で、国天然記念物のレンゲツツジ群落が見頃を迎えつつある。地蔵峠周辺は五分咲き、湯ノ丸山の中腹に位置する「つつじ平」はまだ咲き始めだが、あと1週間もすれば最盛期になりそうだ。18日もレンゲツツジを楽しむ観光客らでにぎわった。
同高原では「つつじ祭」が開催されており、この日は湯の丸スキー場の第1ゲレンデ周辺でパン、菓子、おでんの販売やコンサートなどのイベントがあった。同高原には東御市内外の酪農家などが10月上旬まで肉牛と乳牛計32頭を放牧しており、レンゲツツジ群落の中で草を食べる牛の姿も見られる。
同僚と一緒に湯ノ丸山に登ろうと群馬県安中市から訪れた会社員男性(28)は「ツツジはみんな同じ色かと思っていたが、それぞれ濃淡があって面白い」と話していた。
つつじ祭は市観光協会と嬬恋村観光協会が毎年開催。今年はツツジの最盛期が例年より1週間ほど遅いため、当初7月2日までだった期間を同9日まで延長する。期間中は夏山リフトも有料で運行する。