「フジロックの道」と名付けられた木道の補修作業に汗を流すボランティアら=湯沢町の苗場スキー場

「フジロックの道」と名付けられた木道の補修作業に汗を流すボランティアら=湯沢町の苗場スキー場

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湯沢・7月開催フジロック 木道美しく 住民ら整備作業

新潟日報(2017年6月22日)

 7月28日から3日間にわたって湯沢町の苗場スキー場で開かれる「フジロックフェスティバル'17」に向けて、会場をつなぐ木道を整備する恒例の作業が今年も今月から始まった。木道の初設置から今年で16年目の作業。通路としての役割だけでなく、今では観光ポイントの一つにもなりつつある。地元住民は「フジロックの道」としてさらなるPRをしていく考えだ。

 木道は「車いすの来場者にも森林散策を楽しんでもらいたい」と、2002年に地元有志が整備作業に着手。重機を使わない"手作り"の木道は「インデペンデンスボードウオーク」と名付けられた。当初は数百メートルの長さだったが、フジロックの興行主からの資金協力も得て、毎年少しずつ距離を伸ばし、現在では総延長1・7キロになった。

 その間、毎年のように積雪の重みで木道は破損したが、その都度、補修作業に汗を流してきた。地元住民は「まるでモグラたたき。冬にあちこちで壊れては直し、また壊れては直し-の繰り返しだった」と振り返る。数年前から支柱の強度を保ちやすい新工法を導入し、補修箇所も減った。早ければ19年には、全区間が新工法による木道に一新される見通しだ。

 木道は浅貝川を見やりながら苗場の森へ通じる。新緑や紅葉の季節には、近隣の旅館などに訪れた観光客が散策を楽しむ姿も見られるようになった。

 初回から木道づくりに携わっているフジロックの森実行委員長の金澤龍太さん(64)は「木道は苗場にとって未来へ続く道の象徴。芸術祭や音楽祭、木道のライトアップなどこの森に人がさらに集まる知恵を絞りたい」と話している。

 整備作業は24、25日にも行われる。問い合わせは苗場観光協会、025(7889)2706。

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