工場見学をきっかけに商品化された万年毛筆。高級感あふれる外観だ

工場見学をきっかけに商品化された万年毛筆。高級感あふれる外観だ

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精密加工生かし「万年毛筆」 諏訪で発売、デザイン性高く

信濃毎日新聞(2017年6月23日)

 諏訪市などのデザイナーや企業が、デザイン性を高めた万年筆のような筆ペン「万年毛筆」を22日、発売した。独創的な新商品作りに向け、市や企業関係者らでつくるSUWAブランド推進委員会が開いている工場見学会をきっかけに、市内のデザイナー内堀法孝さん(60)と金属部品加工などの丸安精機製作所、墨汁メーカーの開明(さいたま市)が協力、初の商品化に結び付けた。

 万年毛筆は、デザインの異なる3種類で、いずれも直径1・2センチ、長さ14・4センチ。精密な切削加工技術を生かし、円筒形のアルミに幅1、2ミリの均一な直線や格子の溝を刻んだ。墨汁は補充でき、書き味を追求した筆先には高級なイタチの毛を使用。金属などに細かな溝を刻む「ローレット加工」にちなみ、「Laurett,s(ローレッツ)」ブランドで、1本2万4千円(税別)で販売する。

 工場見学会はSUWAブランド推進委が2015年から開いている。同年11月、丸安精機の回に参加した内堀さんが加工技術の高さに着目、筆ペンを使う機会もよくあることから、同社に万年毛筆の商品化を提案。開明も加わり、昨年から共同開発を進めていた。丸安精機取締役の長峰偉紘(たけひろ)さん(32)は、これまでの部品製造と異なり「消費者に直接届く商品。デザインや輝き方など細部まで気を使った」と話している。

 諏訪市内の観光施設「SUWAガラスの里」内の「SUWAプレミアムショップ」で販売しており、今後、全国の文具店や百貨店、丸安精機の直販サイトなどでも売り出す予定。長峰さんは「ローレッツブランドの商品を通じ、諏訪のものづくりの魅力をPRしたい」と話している。

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