40年以上にわたり鉄道を撮り続けている片岡輝幸さん(69)=福井市=の写真展「走り去った友へ」(福井新聞社後援)が5日、福井新聞社・風の森ギャラリーで始まった。豪華寝台特急や県内電車の"ラストラン"を中心に展示、来場者の興味を引いている。9日まで。
片岡さんは20歳のころに鉄道を撮り始め、これまでに全国各地を訪ね撮影し続けてきた。今回はラストランをテーマに約40点を選んだ。
2016年に引退した寝台特急「カシオペア」の写真は、JR宇都宮線を走る銀色の車両の最後の雄姿で、運転士が手を振っているのが印象的。JR北陸線の細呂木―芦原温泉駅間を走る寝台特急「トワイライトエクスプレス」の作品もある。
ほかに、肌色に赤いラインが入った"国鉄カラー"の特急「雷鳥」、福井鉄道の140形や160形など福井の風景に溶け込んだ車両の姿が多く、来場者は懐かしそうに写真に見入っていた。