大町市と富山県を結ぶ立山黒部アルペンルートで同市扇沢と黒部ダム(富山県立山町)を走る関電トロリーバスの乗車人数が6日、1964(昭和39)年の開業から累計6千万人に達した。6千万人目は東京都立川市の横山正昭さん(67)、素子さん(63)夫妻で、関係者と一緒に扇沢駅でくす玉を割って節目を祝った。
関電トロリーバスは関西電力黒四管理事務所(大町市)が運行し、扇沢駅から黒部ダム駅までの6・1キロを16分で走っている。横山さん夫妻は2泊3日の日程で大町を訪れており、初めてトロリーバスに乗車。立川市と大町市は姉妹都市という縁があり、正昭さんは「ずっと黒部ダムに行きたいと思っていたが、まさか6千万人目になるとは」と驚いていた。
同事務所の小玉善文庶務課長(56)は「開業以来、事故が起きていないことも大きな成果。今後も乗客の安全を一番の使命に運行していきたい」と話していた。