中央アルプス伊勢滝(標高1900メートル)の水場でくんだ水で仕込んだ宮田村の地ビール「伊勢滝の風」が今年も出来上がり、6日夜、村内で発売記念パーティーがあった。醸造は2005年に開始。今年くんだ水は、検査結果で水質が良いといい、約180人が参加して味わった。
「伊勢滝の風」は、村内の酒店有志でつくる村酒販売店活性化委員会の独自ブランド。6月に有志が水1500リットルをくみ、第三セクターの南信州ビール(駒ケ根市)に製造を委託して仕込んだ。同委員会の細田健一委員長(65)は「フルーティーで、とても飲みやすい」。南信州ビールの醸造所で製造責任者を務める伊藤陽洸(はるひろ)さん(32)も「関わった全ての人でつくり上げた味わい」と感慨深げだった。
友人の誘いでパーティーに参加した会社員の筒井武(たける)さん(64)は「暑いときにはビールが最高。素晴らしい味わいだった」と笑顔だった。
約3千本生産。330ミリリットル瓶で500円(税込み)。村内などの6店で扱い、毎年お盆前には売り切れるという。問い合わせは入田(いりた)細田酒店(電話0265・85・2105)へ。