日本遺産「能登のキリコ祭り」の先陣を切る石川県無形民俗文化財「あばれ祭(まつり)」は7日、能登町宇出津で2日間の日程で開幕した。キリコ42基が燃えさかる大たいまつのそばで乱舞すると、港町の熱気は最高潮に達した。
各町内を出発したキリコは、町役場前の宇出津港いやさか広場に集まり、高さ約7メートルの大たいまつ5本が点火されたのを合図に、若衆が「サカヨッソイ」と気勢を上げながらキリコを上下に激しく揺らした。
あばれ祭は、同町宇出津の八坂神社の祭礼で、約350年前から続くとされる。8日は神輿(みこし)とキリコが巡行し、神輿が海や川、火の中に投げ込まれる。