高岡市と射水市を結ぶ路面電車・万葉線の開通70年を祝い、記念マークを付けた低床車両アイトラムの発車式が8日、高岡市の万葉線高岡駅で行われた。10月15日まで運行される。
路面電車と都市の未来を考える会・高岡(通称・RACDA高岡、島正範会長)などが実行委員会を組織。市民の暮らしや地域経済を支えてきた万葉線の節目を祝い、まちづくりに活用する意識を広めようと企画した。
記念マークは、富山大芸術文化学部デザイン情報コースの芦田麻都佳さん(2年)がデザインした。円形の軌道上を万葉線が走り、「70」の「0」が運転士の顔になっている。記念マーク付きアイトラムは5編成あり、進行方向に向かって運転席の左側にある。
発車式で島会長、運行する第三セクター・万葉線株式会社の池田正志専務があいさつし、芦田さんが記念マークについて説明した。沿線にある吉久ひなどり保育園の年長児14人が遊戯を披露し、浦克太郎運転士と池田専務に安全運行を願って首飾りを贈った。
同市吉久地区では、「歴史と交通を生かすまちづくり」をテーマにした意見交換会が行われた。