佐渡にゆかりのある4人の人間国宝の作品を集めた展覧会=7日、佐渡市八幡の佐渡博物館

佐渡にゆかりのある4人の人間国宝の作品を集めた展覧会=7日、佐渡市八幡の佐渡博物館

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島ゆかりの人間国宝 4人の芸術作品共演 佐渡博物館

新潟日報(2017年7月10日)

 佐渡にゆかりのある4人の人間国宝の作品を一堂に集めた展覧会が7日、佐渡市八幡の佐渡博物館で始まった。陶芸と蝋型(ろうがた)鋳金2人ずつの作品が並び、細部まで磨き上げられた芸術作品の共演を味わえる。

 作品が展示されているのは、陶芸の故三浦小平二さんと五代伊藤赤水さん(76)、蝋型鋳金の故佐々木象堂さんと故斎藤明さんの4人。佐渡博物館によると、県出身の人間国宝5人のうち、3人が佐渡市出身。今回の展覧会では3人がそろい踏みし、父が佐渡市出身の斎藤さんも加わった。期間中、作品を2回入れ替え、4人合わせて計154点が展示される。

 7日は開館から大勢の見物客が訪れた。佐渡金銀山から産出された赤土を使用する伊藤さんの「無名異焼」など、佐渡の自然が生んだ芸術をじっくりと鑑賞していた。

 斎藤さんの弟子である本間琢斎さん(61)=沢根篭町=による作品解説も行われ、それぞれの作風の違いなどについて説明した。本間さんは「多数の人間国宝を生んだ佐渡は、芸術を育てる風土がある。4人の作品を通じて島の文化を感じてほしい」と見どころを話した。

 10月31日まで。8月7日と9月25日は展示を入れ替えるため展覧会は休む。大人500円、小中学生200円。問い合わせは佐渡博物館、0259(52)2447。

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