田中小学校の旧本館を訪れ、前庭で記念撮影する卒業生

田中小学校の旧本館を訪れ、前庭で記念撮影する卒業生

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思い出求め木造校舎に来訪続々 滑川市田中小旧本館

北日本新聞(2017年7月10日)

 県内最後の木造校舎で、昨年「国登録有形文化財」に選ばれた滑川市田中小学校(加島町)の旧本館に、卒業生や学生の訪問が相次いでいる。

 旧本館は1936年に建てられ、2014年の新校舎完成で役目を終えた。旧北校舎部分が記念館として残り、見学の際は鍵を管理する滑川市教委に申請する。問い合わせは毎月のようにあるという。

 4月には1943年度の卒業生6人が訪れ、当時流行したモダニズムの意匠が施された中央階段や来賓室を見て回った。平井哲夫さん(86)=同市田中町=は「木のぬくもりを感じられて懐かしかった。私たちにとってはいつまでも自慢の校舎」と話した。

 旧本館は上市町出身の細田守監督のアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」で子どもが通う小学校のモデルにもなった。全国的な注目度も高く、旧町部の宿場回廊の観光に力を入れる市観光協会の廣橋和親事務局長は「これからPRに力を入れていきたい」と言う。6月下旬には県立大の学生が授業の一環で、町の魅力を紹介するマップ作りの取材に訪れた。

 市教委生涯学習課は「歴史的な価値は高く、旧校舎でのイベント開催時などに合わせ、今後も多くの人に見てもらいたい」としている。

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