日本遺産の構成文化財に選ばれた旧小沢家住宅。認定を記念したまち歩きイベントが8月に市内で開かれる=新潟市中央区

日本遺産の構成文化財に選ばれた旧小沢家住宅。認定を記念したまち歩きイベントが8月に市内で開かれる=新潟市中央区

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北前航路繁栄たどる 8月、豪商宅などまち巡り 新潟市

新潟日報(2017年7月11日)

 新潟市の篠田昭市長は10日の記者会見で、同市など7道県11市町にまたがる「北前船寄港地・船主集落」の日本遺産認定を記念し、北前船文化を巡るまち歩きイベントを8月に市内で開くことを発表した。旧小沢家住宅など日本遺産に選ばれた市内の構成文化財を巡る2コースを計4回実施する。港町文化の魅力を市民に広く伝えていきたい考えだ。

 文化庁は国内外に地域の魅力を発信するため、歴史的建造物や伝統芸能といった有形、無形の文化財をテーマごとに「日本遺産」として認定している。「北前船寄港地・船主集落」は北海道から福井県までの文化財で構成し、4月に認定された。新潟市からは、廻船(かいせん)業で栄えた豪商の店舗兼住宅「旧小沢家住宅」や水先案内の地だった「日和山」など11件が構成文化財として選ばれた。

 まち歩きイベントは新潟シティガイドが案内する。旧斎藤家別邸や旧小沢家住宅などを巡る「北前船で発展!豪商の館堪能コース」は8月19、26日に開催。湊稲荷神社や日和山、金刀比羅神社などを訪ねる「日本遺産構成文化財 巡り歩きコース」は同21、28日に開く。会見で篠田市長は「港町新潟の歴史や文化、繁栄の様子を見て歩いて感じてもらいたい」と呼び掛けた。

 市長はまた、福井県敦賀市、京都府舞鶴市、兵庫県豊岡市の3市と共に、北前船文化などを巡る新たな観光ルートの構築を検討していることを明かした。既存のフェリーや鉄道を組み合わせるほか、高速バス事業などを手掛ける「ウィラー」とも協力し、伝統ある4都市を線で結ぶ構想。「現代の北前船、北前バスでつなげたい」と語り、近く概要を発表するという。

 まち歩きイベントは午前9時45分~正午頃に開く。定員は各回15人で応募多数の場合は抽選になる。参加費は500円(入館料を除く)。往復はがきで市観光政策課に申し込む。締め切りは8月19、21日開催分が同9日。8月26、28日開催分が同16日。

 問い合わせは市観光政策課、025(226)2608。

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