12年ぶりに屋根のふき替えが行われる埴生護国八幡宮。屋根にふくサワラの板を手にする埴生宮司=小矢部市埴生

12年ぶりに屋根のふき替えが行われる埴生護国八幡宮。屋根にふくサワラの板を手にする埴生宮司=小矢部市埴生

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重文・埴生八幡宮社殿の屋根ふき替え 義仲が戦勝祈願

北日本新聞(2017年7月12日)

 源平倶利伽羅合戦の前に木曽義仲が戦勝祈願したとされる埴生護国八幡宮(小矢部市埴生)で今月下旬から、国重要文化財に指定されている社殿のこけらぶき屋根をふき替える作業が12年ぶりに始まる。30日には修理現場の見学会を開くほか、こけらぶきの体験コーナーを設ける。

 屋根はサワラの薄板を重ねてふくこけらぶきとなっており、約25年に1度ふき替えを行ってきた。前回2005年は国の財政状況の関係から屋根約500平方メートルのうち、傷みの激しい400平方メートルしかできなかった。残り部分のふき替えを要望していた。

 本殿北側と拝殿北側上半分の2カ所約100平方メートルをふき替え、社殿の木部の補修なども行う。国、県、市の補助を受け、事業費は約2330万円。9月末の完成予定で来年4月の春祭りに慶賀祭を行う。埴生雅章宮司(69)は「長年の懸案がようやく実現した。屋根の修理が全て完成するので、うれしい」と話している。

 現在の社殿は約400年前の桃山時代から江戸時代初期にかけて加賀藩の寄進で建造され、本殿、釣殿、拝殿・幣殿の社殿全てが国重文となっている。

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