晴れていれば中央アルプスもきれいに見える鹿嶺高原キャンプ場で語る東松さん

晴れていれば中央アルプスもきれいに見える鹿嶺高原キャンプ場で語る東松さん

長野県 伊那路 アウトドア・レジャー

鹿嶺高原の魅力知って 伊那の元協力隊員がキャンプ場管理

信濃毎日新聞(2017年7月12日)

 この春まで伊那市の地域おこし協力隊員を務めた東松(とうまつ)将也さん(34)=愛知県一宮市出身=が、伊那市長谷の鹿嶺(かれい)高原キャンプ場の管理を請け負い、夏の観光シーズン本番を前に準備に当たっている。「景色も星空も素晴らしく、快適な宿泊施設もあるキャンプ場」を、新たに体験型の催しも交えて多くの人に伝えたいと意気込んでいる。

 東松さんは信州大大学院(長野市)で工学を学び、愛知県の会社で自動車部品の設計などをしていた。妻も信大出身で「いつかは信州に」と考え、協力隊を募集していた伊那市長谷に移住した。3年間の隊員時代にマウンテンバイク用の道を整備し、観光利用に結び付ける仕事を担当。鹿嶺高原をたびたび訪れ、「誰もがゆっくり過ごしたいと思える」場だと、その潜在的な可能性を感じてきたという。

 同キャンプ場は約23ヘクタールに二つのキャンプ地があり、宿泊施設「雷鳥荘」やマッシュルー厶型のキャビン、シャワーなどの施設を備える。ただ、昨年の利用者は1259人。今年4月から管理を請け負った同市長谷、高遠町の有志らでつくる一般社団法人「伊那谷山(さん)りん社(しゃ)」の理事として、東松さんは、さらに高原の魅力を引き出せる各種イベントの計画づくりを進めている。

 7月下旬に予定しているオープニングイベントは「親子で楽しめるものにしたい」と、参加者が草刈りしながらキャンプ用の場所を作り、周辺に落ちている木の枝を使ってテントを組み立てて「秘密基地」を作る。地元で捕獲した鹿などの食材も生かそうと、キャンプ場を利用する人に鹿肉を提供し、「鹿嶺高原のカレー」などを自ら料理してもらうことも考えている。

 東松さんは、地元の人にも高原にもっと足を運んでもらえるようにしたいと言い、「長谷の人を巻き込んで、ここを『僕らの鹿嶺高原』といってもらえる存在にしたい」と夢を語っている。

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