夫神岳(後方)から下山し、色鮮やかな幟を掲げて温泉街を目指す行列

夫神岳(後方)から下山し、色鮮やかな幟を掲げて温泉街を目指す行列

長野県 上田・小諸 祭り・催し

上田の雨乞い「岳の幟」 行列色鮮やか

信濃毎日新聞(2017年7月17日)

 上田市別所温泉で16日、伝統の雨乞い行事「岳(たけ)の幟(のぼり)」があった。1504(永正元)年の大干ばつを機に始まり500年以上続くとされる国選択無形民俗文化財。地元住民らが、竹ざおに鮮やかな色の反物を取り付けた幟約60本を掲げて温泉街を練り歩いた。

 一行は同日未明に近くの夫神岳(おがみだけ)(1250メートル)に登り、山頂で雨乞いや五穀豊穣(ほうじょう)などを願った。下山後、花笠と浴衣姿の地元の女子児童が加わり、両手に持った竹細工を擦り合わせながら踊る「ささら踊り」を披露。地元の伝統芸能伝承者グループ「岳の会」は、3体の獅子が勇壮に舞う「三頭(みかしら)獅子」を奉納した。

 祭りの撮影で訪れた千田正実さん(66)=埼玉県本庄市=は「素朴で情緒がある」。岳の幟保存会会長の三輪元澄さん(73)=上田市別所温泉=は「別所温泉の一大イベント。これからも時代に合った形で続けていきたい」と話していた。

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