大鹿村でブルーベリーの収穫が最盛期だ。村内で約2ヘクタールの畑を管理する株式会社「大鹿里山市場」の選別所では18日、運び込んだ実の選別が慌ただしく行われた。今年は少雨が続いたため生育が1週間から10日ほど遅れたが、一気に色づきが進んだという。
村によると、村は30年以上前に県内ではいち早くブルーベリー栽培を開始。同社では例年5トンほどを収穫し、村内の農家から2〜3トンを買い取っている。標高が高く寒暖の差が大きい気候が栽培に適しており、味の評判が良いという。社長の宮崎郁人さん(63)は「暑さが増してきて、味がだいぶ良くなってきた」。
実は白っぽく見える表面の粉がある方が新鮮といい、選別所では極力手で触れないよう、大きさ別に分けたり、傷んだ実を取り除いたり。選別した実は生食用やジャムなどの加工用に出荷される。
観光客向けのブルーベリー狩りは、村内では大鹿里山市場や、村特産物センター「秋葉路」などで受け入れている。近くの松川町や喬木村でも体験できる。