火焰型土器の形状の変遷が分かりやすく展示された企画展=十日町市西本町1

火焰型土器の形状の変遷が分かりやすく展示された企画展=十日町市西本町1

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火焰型土器の歴史一目で 野首遺跡出土品を紹介 十日町

新潟日報(2017年7月25日)

 十日町市の野首遺跡の出土品を紹介する企画展「野首遺跡出土品のすべて」が同市西本町1の市博物館で開かれている。火焰型など復元された多数の土器が展示され、形状の変遷から土器の歴史が概観できる。

 野首遺跡は、十日町市の下条地区上新田地内にある縄文時代中期から後期の集落跡。1996年に発掘調査が行われた。竪穴住居や掘立柱建物などが発見され、土器や石器など大量の遺物が出土している。

 展示されているのは縄文中期の出土品。火焰型土器は11点、王冠型土器は8点が復元された。火焰型土器はバケツ型の最古段階からくびれがついた新段階まで、500年間の形状の変遷を見ることができる。

 長野県や東北、北陸方面の影響を受けた土器もあり、他地域との交流を示している。日常生活で使われた石器や装身具、土偶なども展示。市博物館は「火焰型土器の歴史がよく分かる。当時の人たちの他地域との交流や、地域内の生活に思いをはせてもらえれば」と話している。

 企画展は8月27日まで。8月14日以外の月曜休館。観覧料300円(中学生以下無料)。同館では県埋蔵文化財センターの巡回展「縄文の造形美-六反田南遺跡-」も開催している。また、今月29日には山梨県埋蔵文化財センターの今福利恵課長による講演会「火炎土器と水煙土器にみる縄文人の交流」を開く。定員50人で申し込みが必要。問い合わせは同博物館、025(757)5531。

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