アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」ゆかりの上市町浅生の古民家の来場者が29日、2012年の映画公開から5万人を達成し、記念行事が行われた。節目の来場者となった山口県岩国市の成本政彦さん(46)の家族4人に家を運営するNPO法人「おおかみこどもの花の家」の山崎正美理事長が記念品を贈った。
映画は同町出身の細田守監督の作品。山あいにある古民家は主人公が暮らす家のモデルで、ファンの「聖地」となっており、全国各地から年間約1万人が訪れている。
成本さん家族は繰り返し作品を見ているという。県上市カヌー競技場で行われている全国中学生カヌー大会に出場中の長女の麗菜さん(13)の応援に合わせて訪れた。妻のしのぶさん(42)は「映画の雰囲気そのまま」と感動した様子。長男の壮一郎君(11)と次女の来美さん(9)は興味深そうに見学していた。
山崎理事長は「来場のペースは落ちることがなく、根強い人気を感じている。家を大切に守りたい」と話した。