宮本さんの自宅に並ぶ著作の数々。いずれも人生への深い洞察が感じられ、人気が高い=兵庫県伊丹市

宮本さんの自宅に並ぶ著作の数々。いずれも人生への深い洞察が感じられ、人気が高い=兵庫県伊丹市

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高志の国文学館で10月から宮本輝さん特別展

北日本新聞(2017年8月1日)

 富山ゆかりの作家、宮本輝さんの創作と魅力を伝える特別展「宮本輝-人間のあたたかさと、生きる勇気と。」が10月14日から富山市舟橋南町の高志(こし)の国(くに)文学館で開かれる。直筆原稿や愛用品のみならず、作家を志すきっかけとなった小説や長編が生まれるまでの過程も紹介。作品を通じて、生きることや幸せの意味を問い続ける作家の源泉に迫る。北日本新聞社共催。

 宮本さんは1947年、神戸市生まれ。小学4年の1年間を過ごした富山市での経験を基にした「螢川」で芥川賞に選ばれた。困難を抱えながらも前向きに生きる人々を捉えた作品の数々は幅広い世代の心をつかみ、吉川英治文学賞、司馬遼太郎賞などを次々受賞。芥川賞選考委員や北日本文学賞選者を務め、2010年に紫綬褒章、14年には北日本新聞文化賞を受けるなど、文壇を代表する作家として活躍している。

 自伝的大河小説「流転の海」シリーズの第4部「天の夜曲」や本紙に連載した「田園発 港行き自転車」など富山を舞台にした長編もあり、県内にファンも多い。

 特別展は、宮本さんが1977年に「泥の河」で太宰治賞を受賞し、作家デビュー40年の節目を迎えたことに合わせ、高志の国文学館が開館5周年を記念して開く。

 会場は常設展示室も使い、ほぼ全館にわたって希代のストーリーテラーの魅力を紹介。長編、短編、エッセーに分け、パネルや取材資料などで解説する。映画化された小説のパンフレットやスチールも展示し、さまざまな角度から作品世界を掘り下げる。

 12月4日までの会期中、関連イベントも多彩で、記念対談や連続講座、読書会などを予定。概要が固まり次第告知する。高志の国文学館で現存作家を対象にした自主企画展は初めて。担当の菅田智雄主任は「宮本さんならではの磨かれた言葉や表現を堪能できる展示にしたい」と話している。

■好きな作品募集
 特別展「宮本輝-人間のあたたかさと、生きる勇気と。」に合わせ、高志の国文学館は「わたしの好きな宮本輝作品」を募る。150字以内でまとめた感想を審査し、入賞者に記念品を贈り、受賞作は本紙で紹介するほか、特別展の図録に掲載する。

 応募は1人1点で、作品名と推薦理由(感想)、推薦者の名前と郵便番号、住所、電話番号を記入し、郵便またはファクスで送る。

 募集期間は7~31日(必着)。応募先、問い合わせ先は高志の国文学館の宮本輝新聞係。郵便番号930-0095、富山市舟橋南町2-22、電話076(431)5492、ファクス076(431)5490。

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