くわの形に似た鉄板で提供される「治部坂峠の鍬そば」

くわの形に似た鉄板で提供される「治部坂峠の鍬そば」

長野県 伊那路 グルメ

くわの形の鉄板でそば焼く料理 治部坂峠の新名物に

信濃毎日新聞(2017年8月1日)

 下伊那郡阿智村浪合の治部坂高原ジャム工房が1日、新メニュー「治部坂峠の鍬(くわ)そば」の提供をレストラン内で始める。新たな信州のそば文化を耕したいと、そばをくわの形に似た鉄板で焼くユニーク料理。治部坂峠の新名物に―と期待している。

 熱した瓦の上に茶そばと具材を載せる山口県発祥の「瓦そば」に着想を得て、茶そばに牛肉や錦糸卵、きざみネギ、のりを載せて鉄板で焼く。レモンを入れた温かい麺つゆにつけるため、油が切れてさっぱりと食べられるという。1食1100円。

 同郡根羽村から阿智村までの国道153号は「信州中馬そば街道」として売り出している。店長の山木(やまき)保彦さん(50)らが、中京圏からの観光客らに新しい食べ方をと考案。くわの形の鉄板は、仕入れ先の地元農家らが、後継者不足や天候不順など多くの課題を抱えながらもおいしい農産物を丹精して生産してくれていることへの敬意を表したという。

 山木さんは「20年、30年と、この地の食文化になるまで続けたい」とし、さらなるレストランメニュー作りに意欲を見せている。

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