石川、韓国、台湾の児童がツバメ観察を通じて交流する「小学生ツバメ国際キャンプ」は1日、能登町で始まった。児童約60人が町内の寺院や農園を巡り、子どもたちの「ふるさとのツバメ総調査」を通じて豊かな自然に目を向ける「石川方式」の広がりを示した。
石川県では1971(昭和46)年、北國新聞社が提唱した「グリーンプランを北陸に」キャンペーンの一環で、全県規模で児童がツバメの生息状況を調べる「ふるさとのツバメ総調査」が始まった。調査を通じて身の回りの自然に目を向ける試みは近年、「石川方式」として韓国や台湾に広がっている。
国際キャンプの石川開催は2014年以来、2度目となる。31日に石川入りした児童は3日まで能登町に滞在し、各自が5月に実施した調査の結果を発表し合う。
1日は毎年約160羽のツバメが巣立つ能登町満泉寺の真言宗満泉寺を訪ね、廊下のはりにつくられた巣の中で親鳥の帰りを待つツバメのひなを観察した。