黒龍を描いた作品の前に立つ西元祐貴さん=福井県越前市の卯立の工芸館

黒龍を描いた作品の前に立つ西元祐貴さん=福井県越前市の卯立の工芸館

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墨絵の龍、和紙に躍る ゲームで人気に火、西元祐貴さん

福井新聞(2017年8月18日)

 福井市を拠点に活動する墨絵アーティスト西元祐貴さん(29)=福岡県=の作品展「帰郷龍(りゅう)」(福井新聞社後援)が31日まで、福井県越前市の卯立(うだつ)の工芸館で開かれている。越前和紙と迫力ある竜の絵のコラボレーションが訪れる人を魅了している。

 西元さんは、2014年に発売されたゲーム「戦国バサラ4」のイメージ画を手掛けて人気に火が付いた。

 今回は、昨夏に目黒雅叙園(東京)での企画展に出品した5点を展示。身分違いの男女が恋をかなえるために竜になる―とのストーリーを基に、男女をイメージした黒龍、白龍を描いた作品などを並べた。

 黒龍の作品はパネル6枚に分かれ、縦1・7メートル、長さは合わせて約7メートルある。力強く躍動的な筆致に耐えられるよう、紙すき職人に厚めの紙を依頼した。一方、白龍はにじみが出やすい紙に柔らかなタッチで描いた。

 会場の階段にある縦2・7メートル、横1・3メートルの女性画は、スマートフォンのアプリで動画が見られる仕掛けを施した。女性が白龍へと姿を変えるストーリーが楽しめる。西元さんは「竜は力強いながらも、悲しさをにじませた表情にした。墨絵と越前和紙という二つの作品の融合を楽しんでほしい」と話している。

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