小型電気自動車や電動車いすなど次世代の乗り物がそろう「ネクストモビリティバザール」の会場=黒部市役所

小型電気自動車や電動車いすなど次世代の乗り物がそろう「ネクストモビリティバザール」の会場=黒部市役所

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次世代の乗り物展示 黒部でまちづくり博開幕

北日本新聞(2017年8月20日)

 交通やエネルギー、住まいをテーマにした「黒部21世紀まちづくり博2017」が19日、黒部市役所で始まった。高齢者や交通弱者も利用できる次世代の乗り物の展示や、水資源を活用したエネルギー事業の紹介など、さまざまな催しを通して未来のまちづくりを考える。20日まで。

 まちづくり博は、黒部市、黒部商工会議所、YKK、黒部まちづくり協議会などでつくる実行委員会(委員長・川端康夫同商議所会頭)が初めて開いた。オープニングイベントで堀内康男市長が19日から運用が始まった無料の公共自転車「ちょいのり黒部」に乗って登場。「自転車や、次世代の小さな乗り物で移動できるまちを皆さんとつくっていきたい」とあいさつした。石井隆一知事、吉田忠裕YKK会長らも会場を訪れた。石井知事は「今回の取り組みがきっかけとなって黒部市や県がさらに飛躍、発展することを念願している」と述べた。

 メーン事業の「ネクストモビリティバザール2017inくろべ」は、「未来の小さな乗り物大集合」をテーマに、川端鐵工(同市)をはじめ、県内外のメーカーが製造した小型電気自動車や電動車いすなど19台を展示。試乗できる車両もあり、訪れた人が乗り心地を確かめていた。折り畳み式の電動シニアカーに試乗した同市三日市、自営業、藤井雅己さん(64)は「自由に移動できれば、高齢になっても人生を楽しめる。手軽に移動できる乗り物をどんどん進化させていってほしい」と期待した。電動スクーターの模型を作るコーナーもあり、親子連れらが取り組んだ。

 会場には小水力発電装置が展示されたほか、飲食店などの出店も並び、多くの人でにぎわった。20日は午前11時から展示車両のパレードが行われるほか、「小さな交通」や自動運転をテーマにした公開討論会などが開かれる。午後7時半から市役所横の桜井高校グラウンドで、LEDのランタンを飛ばす「スカイランタン IN KUROBE」が行われる。

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